夢幻泡影

慶應女子大生の呟き

実体のないイデオロギー、戦争

 

私は極端な思考と情緒の持ち主なので、ダメだと分かっていながら物事を右と左に分けがちだ

 

 

目の前の人間を見ない

 

架空の人間を作り出し、目の前の人間を観念上の人間の枠に押し込めようとする

 

 

そうすると、物事が整然とされて分かったような気になる

 

だが、架空の人間は、実体のないイデオロギーに過ぎない

 

架空の他人が自分に近しい場合はとても共感する

そうでない場合はその観念を否定して架空の怪物を作り出す

 

私の思い込みと想像力はとてもアホらしい

 

 

 

人間と人間が戦争をするのは、自分と他人が違うと意識し、架空の怪物を作るからだ

 

近代国家は線引きして自らにアイデンティティを付した

そうすることで、自分と他人は違うと思い込み敵を創造した

 

本当の本当は、皆どこかで繋がっていて、線引きする必要がないのに

 

自分と全く違う他人に対しては寛容になる割に、

自分と似てる他人が自分と違う部分を少し持っていると気付くと、そこに違和感を持って落胆する

 

 

自分は正しい、お前は私と違う、似てるのに、違和感

 

自分が正しいと思う部分、相手が間違っていると思う部分は裏表で、

相手の間違っていると思う部分が自分の中に内在しているからこそ、相手を嫌悪する

 

 

 

カントのdas radikales Böse、根源悪を思い出す

人間は先天的に悪に進む傾向がある

他人が約束を破るのを悪だと判断できるのは、自分も約束を破ろうとする心理を有しているから

他人がお金を盗むのを悪だと判断できるのは、お金を盗みたいという人間的欲求が自分の中にあるから

 

相手と自分が違うという違和感の根底にあるのは、相手と自分がどこかで繋がっている所があるからでないだろうか

 

 

この違和感をどう対処するかが人類の課題、私自身の課題のように思われる

 

敵は自分の中にいる

 

相手と自分はどこかで繋がっているからこそ、壁を、想像上のイデオロギーを、怪物を、作り出す

 

弱さとは、自分の悪を受け止め切れず実体のないイデオロギーを作るということであり、

 

強さとは、相手が自分と繋がっていると思うことである

 

 

 

私もついこの間戦争をした

 

 

本当に大切なのは自分の気持ちだ

 

外堀から、誰かの言葉を借りて両者の壁を乗り越えようとしても限界がある

 

自分の言葉で、自分の思いを素直にぶつけるということがどうも苦手だ

 

 

 

勉強していても、何も生かせてないのだから、勉強は無駄だと言われるんだろう

 

でも、哲学は実学だよ

 

馬鹿だなぁ私